かけだし君主の魔王修業
前の更新がちょうど2年前だと気づいて、ヒエッ! ってなりました、やにおです。
なんでもないようなことが、しあわせだったと思う……。
ちなみにその後『リプレイ・メビウス』シリーズはおかげさまで好評をいただき、完結しました。本当に評判よくてうれしかったです。ハハハ。
その後、まあボチボチと途切れなく仕事を続けてきたわけですが、このたび、みなさまの応援のおかげもありまして、めでたく新リプレイシリーズを開始することになりました。
それがこちら!

グランクレスト・リプレイ かけだし君主の魔王修業 (1) (富士見ドラゴンブック)
- 作者: 中村やにお,モタ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
- 発売日: 2015/04/18
- メディア: 文庫
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『グランクレストリプレイ かけだし君主の魔王修業』1巻、本日発売でございます。
内容紹介や口絵、そして試し読みなどはこちらの特設サイトでご確認ください!
富士見書房公式 TRPG ONLINE | グランクレスト広報室第11回
https://ssl.fujimi-trpg-online.jp/freepage/287
内容については上記リンクを参考にしていただければ。
本のコンセプトは、
・TRPG初心者がロードを担当することで「ロードとはなにか」をわかりやすく提示する
TRPG初心者、として声優の藤井ゆきよさんをお招きしたわけですが、ゆきよさんの新鮮なリアクションや発想は、経験者にとっては楽しく、同じ初心者・未経験者にはわかりやすいのではないかと。
『グランクレストRPG』には国運営を含めて多くのルールがありますが、その中で一部のルールをざっくり省略したり、段階的に導入したりしています。このへん、「どのルールを使っていないのか」なんかも、経験者の方には参考にしていただけるかもしれません(初心者向けセッションとかで)。
・セッションが想定外の展開になってGMがわたわたする
この本には二話(セッション二回分)収録されていますが、一本目は途中からかなりアドリブで進めています。また、セッションの結末も想定外のもので、キャンペーンのプロット自体もそこで組み直しています。ゆきよさんの自由な発想から来た、こういった流れはTRPGに独特のものであり、楽しいアクシデントとしてお届けできたんじゃないかと思います。
先日、突発的に出演させていただいたドラゴンブックのニコ生で、キミくん(副編集長の細野くん)が「元のシナリオに戻そうと思えば戻せたよね?」と言ってましたが、ま、確かにそうです。その上で、予定外の展開の方が面白い、と思ったので、対応する形で進めています。
それに、流れ的にも、想定外の方が自然かな、と思ったのもあります。
逆に、二話目では、一話目である程度プレイヤーのツボを確認した上で、確実に反応がもらえる・盛り上がるようにフックを配置しているので、そのへんの対応なんかも意識して見ると面白いかもしれません。
・「へんな国」の住人たちと成長
もともと、国を作り、国が成長するところを見せるのが、リプレイの企画時の狙いでした。結果、「魔物だらけの国」という「へんな国」になりましたが、そこを含めて、いろんな住人が集まり、国が成長していく(仲間が増え、領地が増え、施設などができていく)姿を楽しく描写できたのではないかと思います。
自分はもともと、「へんなNPC」をたくさん出すのが好きなので、そういう意味でも、結果的にいい流れになったかなーと。
ま、そんな感じで、以前のリプレイともまた違った感じで、面白い本になったと思っております。ぜひぜひ、よろしくおねがいします。
それと、今回(も)、原稿をたくさん書きすぎて厚い本になってしまったのですが、ページ数がギリギリだったので、あとがきに書けなかった話。
一応、あとがきの補足というか、あとがきのあとがき……という感じで、本文を読んだ方向けに。
今回の本(セッション)で、特に影響を受けたというか、元ネタ的なものというか、についてです。
少しスペースあけておきますね。
新しい本が出たよ〜
以前にもお伝えしましたとおり、新作、
『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・メビウス』シリーズ、始まりました!

ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・メビウス-1 キミだけが望むすべてだから (富士見ドラゴンブック)
- 作者: 中村やにお,F.E.A.R.,白味噌
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2013/04/20
- メディア: 文庫
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4/20発売ということで、既にぼちぼち感想も届いております。
やっぱり、新しい本を出す時は、読んでくださった方の反応をドキドキして待っているもので……。
新シリーズともなれば、そりゃもうおなかキリキリよ。
おかげさまで、内容の方は大変好評のようで、ほっと一息、胃を押さえた手を離してドヤ顔です。
面白いのも当然ですね! ボクはカワイイですからね! プロデューサーさん!
本の内容については、同時発売の『リプレイ・ナイツ』と共に、矢野俊策・田中天と、Twitterでアレコレ宣伝しました。
これもありがたいことに、まとめて頂いております。
DXリプレイ宣伝!メビウス始動&ナイツ終幕!! - Togetter
『リプレイ・メビウス』の見所紹介、そして最終巻となった『リプレイ・ナイツ』の紹介です。

ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・ナイツ-5 ビヨンドザナイト (富士見ドラゴンブック)
- 作者: 矢野俊策,F.E.A.R.,エナミカツミ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2013/04/20
- メディア: 文庫
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ナイツも読みましたが、すごい面白い……特に、FHの名だたるロード、マスターによる攻勢と、それに対抗すべく集まる、過去に関わった仲間たち……みたいなところが大興奮でした。そういうの大好物です。
『メビウス』はシリーズの開始ということで、そんなに長いものにはしないつもりですが(読んでくださった方は、これで長いシリーズとは難しいのがわかると思いますw)、完結までお付き合い頂ければと。よろしくおねがいします!
また、4/20にはこれも矢野と一緒にサイン会など開いて頂きまして。早速読んだ方から感想を頂いたり、前シリーズである『アカデミア』が面白かった、と言っていただけたりで、すごく嬉しかったです。あ、もったいなくも、差し入れを頂いてしまったりして、ありがとうございました。大事に食べております!
引き続き、4/29日は、書泉ブックタワーさんで、トークショー+サイン会があります。こちらもよろしくおねがいします!
『ナイツ完結&新シリーズメビウス刊行記念』トーク&サイン会
サイン会のお知らせ
今回のフェスは……総選挙に向けて力を溜めていたから……(震え声)。
どもども、やにおです。
今月20日発売になります、『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・メビウス』1巻、
そして同じく発売の、矢野俊策著『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・ナイツ』5巻の発売を記念しまして、
4月20日と29日に、矢野と一緒にサイン会を開いて頂くことになりました!
『デイズ』と共に合計10巻続いた『ナイツ』の最終巻、これで『デイズ』『ナイツ』両シリーズの完結、
そして同時に、新シリーズ『メビウス』のスタート、ということで、節目の季節でもある春にふさわしいイベントかと思います。
ご都合があえば、ぜひぜひ、いらしてください。
なお、どちらのイベントも、会場となる店舗での、該当書籍の購入が必要です。ご都合のよろしい方を選んで頂ければ。
・4月20日(土)
イエローサブマリン秋葉原RPGショップ 14時〜16時
ロール&ロールステーション秋葉原店 18時〜20時
20日のサイン会は、イエローサブマリンRPGショップさんと、ロール&ロールステーションさんで。
どちらも、日頃、セッションを遊ぶのにもお世話になっているお店です。
詳細は、F.E.A.R.さんのサイトでご確認ください。
http://www.fear.co.jp/information/201304_sign.htm
・4月29日(月・祝)
書泉ブックタワー 9Fイベントホール(秋葉原) 14時〜16時
29日は、同じく秋葉原の、書泉ブックタワーさんで。
こちらは、矢野とわたくし、そして『ナイツ』『メビウス』両方に出演している田中天で、トークショーも行ないます。
『ナイツ』『メビウス』の紹介、裏話、などできるかと思います。
詳細は下記にてご確認ください。
『ナイツ完結&新シリーズメビウス刊行記念』トーク&サイン会 | 書泉はアイドルイベント情報、鉄道・格闘技等、バックナンバー豊富な書店です。
今月は2回もサイン会を開いていただき、また、F.E.A.R.さんのふぃあ通4月号(そろそろ公開かと思います)にも出演させて頂きました。
新シリーズ開始で、正直ドキドキしてますが、面白いものになってると思うので、ぜひぜひよろしくお願いします!
新刊のお知らせ
このたび、新しいリプレイシリーズが始まりますです。
シリーズタイトルは、『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・メビウス』。
その1巻となる『キミだけが望むすべてだから』*1が今月、4/20発売でございます。
新シリーズを始められるのも、ひとえに『アカデミア』シリーズを応援してくださった皆様のおかげであります。
感謝にたえません。
新シリーズは、プレイヤーに、『アカデミア』にも出演して頂いた声優の佐藤有世さんと片岡あづささん、そしておなじみ、田中天と矢野俊策、というメンバー。GMはわたくし、やにおとなります。
主人公である女子高生“エリート”エージェントである有世さんのPCに対し、他の三人はそれぞれが秘密――隠された情報と目的を持ったPCをやる、という、ちょいとテクニカルなセッティングになっております。
謎めいた学園に潜入するエリート()女子高生エージェント、待ち受ける秘密、捻れた運命、悲劇……。
そんな感じのリプレイになります。お楽しみに!
Amazonにはまだ書影が出ておりませんが、下記のサイトで、白味噌さんの表紙イラスト、そしてあらすじが確認できます。
ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・メビウス−1 | 富士見書房
また、発売日が近くなったら諸々宣伝するとおもいますので、ひとつ、よろしくおねがいします!

ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・メビウス-1 キミだけが望むすべてだから (富士見ドラゴンブック)
- 作者: 中村やにお,F.E.A.R.,白味噌
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2013/04/20
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (10件) を見る
*1:タイトルへのツッコミは禁止ですよ……大人の言いそうなことね
『恐怖の墓所』探検記
久しぶりの更新ですよー。
友達と遊んでいるD&D4thのキャンペーンの話を書きます。
……実は去年書きかけたまま忘れて放置していたのは秘密。
シナリオは『恐怖の墓所』というですね、AD&Dのモジュールとして発売された、ゲイリー・ガイギャックス作の悪名高い名作の誉れ高いモジュールの、4th版の続編となります。
かつての『恐怖の墓所』といえば、「とにかく簡単にPCが死ぬ」「ひどい罠がたくさんあって簡単にPCとか死ぬ」「モンスターがPCとか殺す」といった評判であり、特に罠の苛烈さは有名。
「4th対応なんで割とバランスとれてますよー」とDMは言うものの、はてさてどうなるか……。
最初のモジュールに挑むプレイヤーはふたり。
『ダンジョンマスターズガイド』には「おうD&Dは4人以上でやって役割揃えろや」と書いてありますが、われわれは数々のモジュールやデルヴを2〜3人でくぐりぬけてきており、少人数進行にはなれております。
特にこの4th版の『恐怖の墓所』は対応レベルが高く、PCふたりでも対応しやすいべ、とやる気まんまんで挑みます。
なお、『恐怖の墓所』は全4モジュール(モジュールひとつごとに大きめのダンジョン、みたいなイメージ)から構成されておりまして、それぞれがレベル10〜11、14〜15、18〜19、22〜23に対応しております。
ちなみに、もちろん元のデータそのまま(5人用)にふたりで挑戦するのは無理ゲーなので、心優しいDMが、
・敵のHPは2/5(つまり40%)になる
・達成値に+5できるチップをひとり1枚持つ(獲得/回復条件はAPと同じ)
というハウスルールで調整しております。
そんなこんなのふたりパーティ。
PCひとりめは山羊さんのファイター、パタ(←名前)。
なんと旧バージョンの『恐怖の墓所』(3.5用のリメイク)に挑戦し、最後の最後でクリアならずだった……という因縁のあるキャラクター。名前やクラス、設定をそのままに4th対応に生まれ変わってリベンジを誓います。
“巨人の蛮力”スタイルで両手持ちハンマーを構えて突撃する脳筋ファイター、10レベル。
PCふたりめはわたくしのドワーフ、センティネル(エッセンシャル版のドルイド)で、名前はゴールドマン。
別にAV監督とも投資銀行とも関係なく、ペットに熊を連れているので金太郎→ゴールドマンというネーミング。
ちょうど『ヒーローズ・オヴ・ザ・フォーゴトン・キングダムズ』を買ったばかりで、センティネルやってみたかったこと、少人数プレイにはペット持ちの指揮役(ヒーラー)であるセンティネルはぴったり、と判断してのチョイス。
そんなふたりで、アンデッド蠢く恐怖の墓所での冒険に赴くのでした……。
てことで、以降、『恐怖の墓所』の第一モジュールのネタバレにあたる記述がありますので、ご注意ください。
夏の終わりに
どもども、やにおでございます。
8/31〜9/2に開催された宿泊型アナログゲームイベント、JGC2012も無事に終了いたしました。
わたくし、トークショー、セッションGM、サイン会などをさせていただきまして、それぞれ、来ていただいた方、ありがとうございました! もし、わたくしの卓や小話で楽しんでいただけたなら、とても嬉しく思います。
そんなわけで、JGCの前後で、関わった商品もいくつか発売されたので、ご紹介させていただきます。

アルシャードセイヴァーRPG上級ルールブック (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
- 作者: 井上純一,菊池たけし,F.E.A.R.
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2012/09/10
- メディア: 単行本
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はい! 新世紀スタンダードTRPGこと『アルシャード』シリーズの第二版、セイヴァーの上級ルールブックです。
みんな大好き追加クラス、基本ルールブック掲載クラスの追加特技の他、ワールド、データともに大幅に拡張された待望の一冊です。
わたくしは、主に特技と装備をお手伝いさせて頂きました。全部じゃないですが……「あ、これってまどかやん」とか、「フォーゼそのまんまじゃないか!」といった特技や装備などがありましたら、多分それがわたくしの仕業でございます。
いやー、ルーンナイトでフォーゼの各ステイツを再現しようと思ったら、ウィザードまで再現可能になってしまった! 己の先見の明が恐ろしい……。あと井上さんに「リターナーがほむっているのだが」とつっこまれましたが、まあ割と前からですよ。さすが新世紀スタンダードTRPGだぜ!
その他、個人的に嬉しかったのは、7レベルPCの作成レギュレーションと7レベルサンプルキャラがついたこと(高レベルとか好きだから!)、ワールド、特にホームタウンである七瀬市の情報とパーソナリティズ(ひそかに旧『アルシャードガイア』で人気/好きだった「目がバームクーヘン」ことゴスロリ戦鬼、向和泉がいるのもうれしい!)、そしてプレイマナーやテクニックを解説した、プレイヤーガイドとGMガイドでしょうか。
特にGMガイドでは、P143の欄外コラムでなぜか鈴ふ……某社長への社会戦が始まり、「社長はもっとマナーを守るべき」という遠藤さ……執筆者の強いメッセージを感じます。いつも娘さんを同卓させればいいんじゃないかな!
そんなわけで、大変お買い得なこの一冊、ぜひよろしくおねがいいたします。

- 出版社/メーカー: ゲームフィールド
- 発売日: 2012/08/31
- メディア: おもちゃ&ホビー
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で、先月末の発売ですが、GF誌でございます。
こちらでは、『トーキョーN◎VA The Detonation』の連載「Neuro Beat!! REMIX」と、『エンゼルギア 天使大戦TRPG The 2nd Edition』の連載「本日の瑞穂基地」を連載しております。
「Neuro Beat!! REMIX」の今回のテーマは「プレイヤーテクニック」。主にN◎VAにおける、プレイヤーサイドのテクニックを紹介/解説しています。特に「褒めること」の意味とテクニックに力を入れております。このへん、『アルシャードセイヴァー上級ルールブック』の「プレイヤーガイド」と読み比べて頂くのも面白いと思います。
「本日の瑞穂基地」は「戦場の少女たち?」。戦場、戦闘時におけるヒロインたちの振る舞いや指針について解説しています。前回に続いて、今回はセラピア、メイリィ、紀央、クベルタといった面々。セラピアの超人っぷり(!)や、『エンドレスサマー』の記述と合わせたメイリィ、紀央の解説、ナビゲーターとしての記述が薄くなっていたクベルタの描写補完などを書いてみました。
こちらもひとつ、よろしくおねがいいたします。
『キャプテンRED』シリーズ、開始
そしてもうひとつ、同じく8月に発売となりました、田中天 id:tentana の新リプレイシリーズ。
こちらにわたくし、プレイヤーとして出演しております。

アリアンロッド2E・リプレイ・キャプテンRED(1) RED海賊団、出航! (富士見ドラゴンブック)
- 作者: 田中天,F.E.A.R.,輝竜司
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2012/08/18
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 51回
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あの田中天が、アリアンロッドリプレイ初挑戦! しかも、海賊団を主人公とした海洋冒険ロマン!
プレイヤーとして参加した身としても非常に楽しく、そしてできあがった本を見ても、田中天のライターとしての筆の冴えに舌を巻く、おすすめの作品です。
こちらもよろしくおねがいします!
ちなみに、わたくしのPCは、アコライト/シャーマンの猫族で亡国の王女、ゼニーナ・シュセンドルフ。
……名前だけではどんなキャラかわからないと思いますが、こちらに口絵とPC紹介が公開されています(PDF)ので、ぜひぜひ、ご覧になってください。輝竜司先生のゼニーナ超絶かわいい!
いざ出航した“RED海賊団”のみんなを、これからよろしくおねがいします!