[TRPG]ダブルクロス・オリジン再読祭り

8月の、シリーズ完結に向けて、矢野“クレバー”王子のリプレイシリーズ、ダブルクロス・オリジンを再読しはじめ。
まずは1巻。



いやー、あのさ。超いまさらなんですけどっ。


このリプレイ超面白いよ!!


もちろん、発売時に買って、もう読んでるんで再読なんですけどね。
いやー。ほんと面白いわ、これ。
もし、まだ読んでない人がいたら、ダブルクロスを知らなくても読むべき。
特に、時かけ見てジュブナイル分が高まってるアナタに、ぜひ。


あらためて見て感心したところ(ネタバレ含むよー)


・1話は顔見世であり、なるべく情報量を下げたシンプルな話にしている。
・その上で、“スリーパー”の仕掛けと、そこからくる敵の動きとUGNへの妨害が、きちんと説得力を持って繋がっている。クライマックスへの緊張感は絶品。
・マスターシーンの情報量が少なく、一見「これで終わり?」と思わせておきながら、伏線としての機能を十分以上に持っている。うまい。
・クライマックスの戦闘も面白いが、その前のピンチの演出がすごくいい。これは、オープニングからずっと、この双枝市の設定を細かく説明しているから説得力があるのよね。
・2話のネタは発売当時にさんざんみんな褒めていたが、今見てもすごく面白い。
・さらに、1話で「ここちょっと食い足りないな」と思うところ(七緒、彩花の掘り下げ。応理の師匠分)を、2話でピンポイントに突いてくる!
・2話の構成は秀逸。特に、オープニングでは事件が始まっていない(のに、緊張感もモチベーションもある!)、ミドルで日常を掘り下げるあたりは、実はかなり凝った展開(通常の、ダブルクロスのシナリオ作法と合わせて考えると特に)。なのに、簡単に応用がきき、自分のシナリオにも入れられそう。「凝っているのに、簡単に参考にできるシナリオ」これはマジですごい。矢野すげえよ。
・特に評価したいのは、2話の七緒の動機。ヒロインはこうでなくては!! 伏線もちゃんと積んだ上で、驚きと納得が同時にある。素晴らしいシナリオです。個人的には“タイム&アゲイン”の理屈より、このヒロインの動機が一番素晴らしいと思いました!(本当は、あの仕掛けあってのものなので、分離するものではないのだけど)
・1話に続き、クライマックスの危機感の演出は素晴らしい。これは、このシリーズ全体に言えるけど、プライベートで遊んでも、矢野は危機感の演出がうまいと思う。菊池さんとはまた違った方向で、すごい力量を持ったGM。
・椿 は 最 高


椿のよさを偉人ブログ*1風に言うと、

霧谷 雄吾 の発言:
椿タソカワユスなぁ。椿タソカワユスよぉ。


春日 恭二 の発言:
椿タソ天使すなぁ。天使すよぉ。


こんな感じです。
ちょっとなんかこれ、最後の書かにーほうがよかったんじゃにーですのーみたいなアレですけど。
まあその、ね。ギザモエス。みたいな。


そんな感じで、明日は2巻を再読する予定。

*1:終了して残念。「偉人メッセ」シリーズが最高面白いです