ガンドッグ遊んだおぅ

からすくんGMでガンドッグを遊んできたよ。
タイを舞台にしたアウトローもの。ぶっちゃけブラックラグーンみたいなの。
メンツはこんな感じー。

“錠前屋”宗像英司(むなかた・えいじ) PL:やにお
クラス:デモリッション/オペレーター 34歳 男

身長2メートル近い巨漢の日本人。元自衛官
巨体に似合わぬ頭脳労働者で、ハッキング、金庫破りなどを生業にするアウトロー
武器は手榴弾とSPAS12。*1

“パランティア”ライラ・アル・ユースフ PL:緋
クラス:コマンダー/メディック 24歳 女

レバノン出身。
医大生の時にNGOメンバーとして訪れたアフガンで半ば巻き込まれるように反政府組織の一員に。*2
優れた指揮能力で“パランティア”*3と称されたテロリストで、難民集団をタジキスタンまで導いた脱出行は伝説となっている。*4
武器はファイブ・セブン二丁拳銃。

ニコラス・“High Roller”・チェンバレン PL:黒野
クラス:スナイパー/スナイパー 31歳 男

米国政府の暗殺セクションで養成されたスナイパー。
ハンドルの由来は「狙撃とはリスクの高い賭けだから」だそうな。*5
(どうでもいいが、今「賭け? いやいや狙撃っていうのはネ!」と語り出すマニアの人を想像して一人で笑ってしまった*6
除隊後、行き場を失って東南アジアの暗黒街に流れてきた。
武器はワルサーWA2000狙撃銃。バックアップにコルトM1911A1

やばい。
なにしろパランティアとハイローラーは、
「地獄を見たので心が渇いてます。戦いは飽きますた」「飽きますた」
といった歴戦のプロっつら。
こちとら実戦経験のない34歳である。戦争を知らない子供たちである。
ぶっちゃけ、俺だけ出身コズムが違う。
なんかあいつら、「戦場で会ったことあるって設定にしようヨ」とか2人でウフフアハハ言ってやがる。
やばいやばい。
というわけで錠前屋はベテランのアウトロー色を前面に出すことに。
これなら「ここは戦場じゃねぇ。街には街のルールってもんがある」とか言いながらソムタムサラダをシンハービールで流し込んでデカい面できますよ!


そんなこんなの3人が挑むのは、からすGMのシナリオ2本。
俺と緋がガンドッグ初体験なので、「1本目はチュートリアルって感じで」。
GMの気配りが猛暑ですさむ心を優しくしてくれるぜ!*7
一本目のシナリオはこんな感じ。

シナリオ1:Sea wants to move
優雅な豪華客船の航海はテロリストの手によって無残に破られる。
しかし完全に制圧されたはずの船には、3人のプロが乗り合わせていた……。

タイに向かう豪華客船がテロリストに占拠される、というシナリオ。
プールサイドでピニャコラーダなど啜っていると、突然AKの銃声が響くところから始まります。
乗客はみんな倉庫に集められ……3人初顔合わせ、ってことで、宗像はまずニコラスに接近。
宗像「いようムービースター(ニコラスは外見10)、ビビってないのは俺とアンタだけみたいだぜ」
まずはジャブ。「へいバディ、2人で緋のキャラを持ち上げようぜ」の合図だ。


ニコラス「いいや、もう一人いるさ」(顎でパランティアを示す)
宗像「ただの姉ちゃんじゃねえか。英語がわかんねぇんだろ」
ニコラス「“パランティア”を知っているか」
宗像「タジク人組織の伝説的リーダーだな」
ニコラス「あいつがそうだ」
宗像「なんだって? あんな小娘がか!?

 虎 王 完 成 。緋を高々と持ち上げてみんなでニコニコする。
宗像がプールサイドに監視カメラを仕掛けていたり、パランティアが「あ、私アラビア語喋れるので聞き耳します」といったお洒落行動をしつつ、甲高い声で喋る太った金持ちの依頼でテロリストを倒すことに。


見張りをハッ倒して、まずは倉庫脱出。
置き土産として扉に爆薬を仕掛け、連絡が来ないのを不審に思って見に来たテロリストを吹っ飛ばしたりしつつ装備を取り返します*8
分断した敵に奇襲を仕掛けたりしながらクライマックスへ。
ボスはプールサイドに。
その向うでは、脱出艇に船ごと吹っ飛ばせる爆薬を積んだ部下の姿。
GM「ボスが死んだら、こいつ自爆しますんで」
はわわ〜。
というわけで、宗像とパランティアがボス&雑魚を相手にしつつ、ニコラスが運動+狙撃のTRSで脱出艇の部下を撃つ、という進行に。


プールサイドが舞台のため、
特別ルール「やられた敵はプールに飛び込む」が発動。
二丁拳銃がバリバリ唸れば、敵はプールに吹っ飛んで水柱
SPASをぶちかませば、敵は空にAK乱射しつつプールに落ちて水柱
気分はすっかりハリウッド映画のヒーローです。


揺れる船の上であるためにキツい修正に苦しんだニコラスも、4ラウンドくらいで狙撃に成功。
4D6で24と、イリーナばりの出目を披露して面目躍如。
ダメージペナルティ表の追加ダメージを合わせて70点というワン・ショット・キルっぷりでございました。


しっかり報酬はもらった上に、太った金持ちもパランティアがぶん殴って*9、スッキリ爽快にエンディング。
んー……ガンドッグ超面白いよ!!


部屋を移動し*10、二本目に。
二本目はこんなシナリオじゃよー。

シナリオ2:Gold against the soul
ソビエトの極秘資料を巡る特殊部隊との激闘。
忘れたはずの恋人との再会。
死闘の果てに見えるものは何か?

さてさて今回はプチ個別導入。
バンコクを根城にするロシアン・マフィア、“ホテル・スターリングラード”の女ボス、“バーブチカ”*11から、重要資料奪回の依頼を受ける宗像とニコラス。


ニコラス「あの女、俺たちにクソ溜の中に手を突っ込んで札束拾って来いって言ってるぜ」
宗像「クソが嫌いならよく手を洗うこった。ここはそういう街さ」*12


掛け合いを済ませたあと、黒野が弛緩している。
「どうしたの?」
「カ……カッコイイ……」
わかる、わかるよ。と優しい顔になる俺たち。楽しいなぁ。


一方、チャトチャック・マーケットでの買い物中に、かつての恋人ピーター*13と再会するパランティア。
ピーター「久しぶりだな」
パランティア「ええ、本当に……GM、武器感知していいですか?
優しい顔で「いいよ」とGM。緋、ダイスを振る。失敗。
緋はこうじゃなくっちゃね!
そんなこんなでリサーチに。
パランティアと離れて始まったものの、まあ調べていけば合流できるべい。


からすくんは優しいGMで*14、「ねえねえ、〈調達〉じゃなくて〈通信〉で調べてイイ?」とかの要望にも気さくに応えてくれます。
そんなわけで、50個の爆薬を積み込んだご自慢のワンボックスで移動しつつ、情報収集に精を出すニコラス・宗像組。


宗像「じゃあ、汗だくのニコラスが聞き込みから帰って来ると、俺はキンキンに冷えたバンの中でイヤホンを耳に当ててるよ」
ニコラス「ずいぶんといいご身分だな」
宗像「俺は頭脳労働者でね。それより、お客さんの出所がわかったぜ……スペツナズだ」
ニコラス「(肩をすくめて)やれやれだ、いよいよクソの匂いがしてきやがった」


その後、つつがなくパランティアとの合流も済ませ、
盗品(書類を隠した本)を買い取ったという故買屋へ。
宗像とパランティアが店に行き、近くのビルの屋上でニコラスが待機という完璧な布陣。
敵との遭遇も予想されるわけで、できればゴツいボディアーマーを着ていきたい俺。
〈手先〉で警察官の身分証を偽造して「CSDのワッサン大佐*15だ!」とかフキまわる。
そのままの勢いで警察権力をかさにきて値切ろうとするものの、


GM「でも宗像、日本人なんですよね。警官の格好してても」
宗像「おいおい、タイ北部の出身だと色白で日本人そっくりなんだぜ」
GM「なるほど。ところでタイ語喋れます?
宗像「……英語と日本語、だけです」
まあパランティアの〈交渉術〉でなんとかなったけどね!
'`,、('∀`) '`,、


予想通り敵に遭遇しつつ、パランティアのファイブ・セブンが火を吹いて撃退。
そのまま車に乗ってチェイス、なんとか振り切って依頼人の待つホテル・スターリングラードへ。
行ってみると、もうもうと煙を噴き上げ炎上するホテル・スターリングラード
おや、ロシアン・マフィアとスペツナズが戦争してますよ?
なんかRPGとか撃ってるし。もう見てらんない(笑)


依頼人に電話すると、状況が変わったので直接空港まで届けてくれとのこと。
もちろん追加報酬要求モードに。*16
GM「追加で1000」
宗像「おいおい、俺はあんたらのメンツの値段を聞いてんだぜ?」
黒野が「ナイス中村さん!」という目で俺を見る。
フフフ、気の利いたセリフを言うたびに50セントもらってたら、今頃俺は大金持ちさ!
追加報酬も3000になり、ほくほく顔でクライマックスへ。


空港手前の道路を装甲車で封鎖して待ち受けるスペツナズ
さすが2016年。やりたい放題だ。
ニコラスは別行動で狙撃ポイントに向かい、スコープを覗き込む……と、向かいのビルから同じようにスコープを覗くピーターと目が合います。
狙撃手対決キター!
もうウキウキでTRSシートを覗き込む黒野とGM。戦闘開始です。


さすがにスペツナズ。最初のシナリオの敵とは練度が違います。
特にボスは《オフハンド・トレーニング》に《ガンアクション》持ち。*17
ボディアーマーLEVEL3*18に包まれた宗像のHP60*19があっという間に半減。
あわわ、死んじゃう死んじゃう、と震えていると、隣でパランティアが残りHP8とか言ってます。
お前俺の半分も喰らってないだろうが!*20


仕方がないので遮蔽を取るのをやめて、「ほれ俺を撃て」と泣きながら棒立ちに。*21
助けてニコラス! 早くスナイパー倒して援護して!
やばいやばい死ぬ死ぬ、と青ざめたところで、ニコラスが狙撃合戦に勝利。


GM「じゃあ、ピーターは残った《サムズ・アップ》*22をパランティアに」
一同、「なんてお洒落な動きなんだ!」とGMを絶賛。
素晴らしい、素晴らしいGMだヨからすくん!


その後、パランティアが出血受けて「メディーック!」「お前だ」などとピンチになりつつも、ニコラスの援護が効いてなんとか勝利。


空港で依頼人を見送ったボロボロの2人に、シワひとつないスーツ姿のニコラスが合流。
「頭脳労働の俺たちがボロボロなのに、あんたはなんでジェイムス・ボンドみたいなピカピカのスーツ姿なんだい?」などと勝利を祝します。


ニコラス「(ピーターの薬莢を渡し)俺が殺した……すまなかった」
パランティア「私に銃を教えてくれた人なの」
ニコラス「……道理でな、いい腕だった」
エンディングまでしっかり満喫してミッション終了。


2本たっぷり楽しんで計6時間。うっひょー、ガンドッグ楽しーい!
銃撃戦も情報収集もTRSも楽しかったー。
いやあ、ガンドッグ超面白いね!
そして、宗像は成長してタイ語を覚えました(笑)

*1:人質で遮蔽取られたら何もできないのは仕様(笑)まあ、黒野が純スナイパーなので、そういうのもいいかなぁと

*2:きっと滞在していた村がアメリカ軍に襲撃されたりしたんだろう

*3:ロード・オブ・ザ・リングに出てきた魔法の水晶球、だそうです

*4:自己紹介時に「伝説キター!」と喜ぶ我々

*5:ハイ・ローラーは高額の賭けを行なうこと、らしい

*6:いや、好きなんです、そういう人

*7:ていうか部屋のクーラー壊れてました(笑)

*8:「あ、俺船室に爆薬50個持ってる」「どっちがテロリストだ」

*9:ハリウッド映画はこうじゃないとな(笑)

*10:クーラー壊れてたので別部屋に変えてもらう。サービスでお菓子は出るわ延長料金サービスだわでむしろニコニコ

*11:要するにバラライカ相当品。しかしこのネーミングはどうなんだ(笑)

*12:土呂のつもりが、みるみるダッチになっていく俺

*13:名前を聞いた瞬間、もうモリィばりのお下品なネタしか浮かばなくなる俺

*14:ルールブックにも、プレイヤーフレンドリーが明記されてる。いいルールブックだなぁ

*15:村上もとかの俺的最高傑作『水に犬』の主人公。CSDはタイ警察の犯罪鎮圧課

*16:なにしろ俺、維持費だけで2700ドルかかるからね!

*17:敵は全員で合計PC人数個のクラスアーツを持つ、というレギュレーションだった

*18:まあ、一番硬い、といってもいいアーマー

*19:まあ、人間の最高値、といってもいいHP

*20:半分喰らったら即死ですけどね

*21:からすGMは優しいので、遮蔽を取ってないPCがいるとそいつを狙ってくれます(泣)

*22:他人のクラスアーツを回復させる技