エンゼルギア The 2nd Edition

BLOG希有馬屋 : エンゼルギア復活の日 - livedoor Blog(ブログ)
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 井上さんのところで告知していたので、僕も。
 実に6年越しとなりました。エンゼルギア 天使大戦TRPG The 2nd Editionです。
 発売日は25日となります。


 本当は、エンゼルギアを知らない方に、色々説明したりだとか、
 2nd Editionについてこう変わったよ、とか、
 そういう話をしたほうがよいのだろうな、と思うのですが。
 こう、なんとも、色々な想いでいっぱいで、うまく書けません。情けない。

 
 僕は、エンゼルギアの、企画当初からのスタッフです。
 TRPG版発売前からずっと、ずっと、エンゼルギアのことを考え続けてきました。
 大量に書いたもの、考えたことの多くが、形にならずに止まってしまったのは、かなりの部分、というか、自分の視点では全部、僕のせいでもあります。


 こうして、TRPG版の2nd Editionが出せたのは、本当に、ただただ、エンゼルギアというタイトルを愛し、あるいは呆れながらも支え、待ち続けてくださった、ユーザーのおかげです。
 そのユーザー、ファンの何人かは、2nd Editionのスタッフとして参加してくれています。
 システムデザインの山村さん、大量のデータとチェックをしてくれた三輪・小太刀両氏と、重信くんに梶岡くん。僕が連載していた『僕の考えたヒロイン』の投稿者として名前が載っている人もいます。当時僕は投稿者を見ないで選考していたうえに、三輪さんのこともまったく知らなかったので、後で三輪さんの投稿だと知って驚いたものです。あと、小太刀の投稿を採用しなかったのはエロすぎたからです。GFに載せる原稿に「ボク、ヘンタイさんなんです」はないだろう小太刀よ。あと設定に「淫虐」とか書いてくるな小太刀よ!
 他にも、エンゼルギアオンリーコンを開いてくれた葵さんや、カウントダウン企画を開いてくれた(葵)くん(まぎらわしい)、ファンサイトをずっと更新してくれたみなさん……他にも、他にも。
 みなさんがいなければ、2nd Editionを作ることは、できなかった。
 みなさんがいたおかげで、2nd Editionは、かつてのエンゼルギアよりも、より面白く、より遊びやすく、そして、より“エンゼルギアらしく”なりました。
 本当に、ありがとうございます。そして、これからも、よろしくお願いします。


 僕自身は主にワールドセクションを執筆しています。
 色々と書きたいことが溜まっていて、再録できるはずの、前の原稿を思わず全部書き直してしまったり、ギリギリの状況でお願いしてシナリオを丸々書き直させてもらったりと、色々な方々──特にプロジェクトの中心であった遠藤卓司先生には、大変ご迷惑をおかけしました。


 付属シナリオの2本は、本来『エンゼルギア』のメインヒロインであり、僕が一番好きな、思い入れのあるヒロインでもある、八坂凍に焦点を当てたシナリオです。
 古い友人でもある長田さんや、スタッフリストから漏れてしまっていますが、僕と同じく企画当初からのスタッフである、渡辺ヒロシ先生もシナリオを書かれています。2本とも、とてもよいシナリオだと思ってます。ぜひ、遊んでみてください。


 エンゼルギアに関わった、そしてこれから関わってくれるすべての人に、尽きることのない感謝を。
 これからまた、瑞穂の終わらない夏が始まります。
 

ダブルクロス・リプレイ・エクソダス2

ダブルクロス・リプレイ・エクソダス(2) 愛しきプレシャスタイム』

 出てた! 買った! 読んだ!
 伊藤の反応にきゅんきゅんきた。
 エミリア可愛いよエミリア。イタリアに帰る! が好き。
 アイヴィ可愛いよアイヴィ。怒髪天が好き。
 はやく3巻でないかなぁ!!


 で、なんか「矢野ってダイス目悪いんじゃない?」みたいな話になってて、
 そういえば20代前半の頃の、矢野先生のキャラ立ては“不幸”だったなぁ、と思い出したり。


 ちなみに、2001年初頭に発売された、トーキョーN◎VA The Revolutionのスーパー・シナリオ・サポート『失われた翼』のあとがきでは、矢野“アンラッキー”俊策と書いてありました。
 これ、当時、シナリオ原案者に俺があとがきで好き勝手にハンドルを付けるという企画(?)があったので、それで。不幸と書いてアンラッキーとルビがふってあった。
 その頃はそういうキャラ立てだったんだなぁ。今はもうすっかりクレバーやらドSやらの方が前面に出ていて俺も忘れてました。
 なお、今でも一緒に麻雀打つと異様に引きが悪いです、矢野先生。


 それにしても伊藤の反応はなんか甘酸っぱいものがこみ上げてきて胸キュンする。
 はやく3巻出ないかなぁ、明日とかに*1

*1: (c)粥嬢

ビューティフルデイ〜あるいはヒュー・スペンサー最後の事件

 そして、10月末には、トーキョーN◎VA the Detonationのリプレイ『ビューティフルデイ』が発売されます。

 こちらは、一部のデータ作成や監修程度の参加ですが、なにしろトーキョーN◎VAの、リプレイ単体の単行本は実に13年ぶり! もちろん、『カウンターグロウ』(こちらは一部RLとして参加)や、現在GF誌で絶賛連載中の『夜歩く −Night Walker−』などのリプレイはありますけれど、リプレイ単行本というと、また感動もひとしお、というもの。
 前編にあたる「フラッシュ! フラッシュ!」は『Role & Roll』に掲載されたものに、紙面の都合で削られた部分も加えた完全版。当時も大変評判のいいリプレイでしたが、あらためて読み直すと、そのかっこよさには痺れます。
 ちなみにスタッフ特権、ということで、書き下ろしの後編「ビューティフルデイ」も既に読んだのですが、これはムチャクチャ面白いですよ!!
 同じキャストを使用しての連続セッションということで、キャストの設定を組み込んだシナリオがまず素晴らしい。そして前編もそうでしたが、とにかくキャストがかっこいい!
 稲葉先生の描き出すトーキョーN◎VAは、新しくも懐かしい世界です。ストリートに溢れる悪徳と悲劇。その中でスタイルを貫き通すキャストたち。かつてN◎VAを愛した人も、そして今まさにN◎VAを楽しんでいる人も、ともに楽しめることを保証します!

ハートレス・メモリー

 ダブルクロス The 2nd Editionのソースブック、『ハートレスメモリー』でございます。
 追加ルールに追加エフェクト、追加装備などのデータと、全5話からなるキャンペーン・シナリオが収録されています。GFの紹介ページはこちら

 んで、このキャンペーンシナリオのプロットとメインライティングを、矢野“クレバー”俊策先生と一緒に担当しました。プロットや修正について、かなりの時間打ち合わせしたんですけども、矢野の、シナリオに関する考え方とか色々面白かったなー。互いの、シナリオに求めるツボの違い、とか。ま、このへんは余談ですけども、面白かったので後でなんか書く(ほんとだよ!)。
 で、キャンペーンシナリオの方ですが、GFの紹介ページにもありますように、小さな島にひそむ秘密から、世界を揺るがす大事件へと発展するもの。島は人口千人くらいで、雰囲気としてはこうひなびた小さな村みたいな……まあひぐらしはなきませんがそういうムードの。で、土地神様とかもいる感じの、ちょっと伝奇ホラーっぽい舞台でございます。


 シナリオ執筆には、他のライターさんにも参加して頂きました。これがまあ、なんとも豪華メンバー。
 アルシャードブレイド・オブ・アルカナのシナリオでお馴染み田中岳人先生に、『ダブルクロス・リプレイ・エクソダス』シリーズの伊藤“ブラックコーヒーの飲めない”和幸先生。そして『ダブルクロス・リプレイ・トワイライト』でお馴染み、俺達は君を待っていたッッッ、田中天の入場だーッ!
 最後なぜか若きチャンピオンになってますが、まあそれほど豪華執筆陣でございます。
 特にさすがの田中天先生。第5話の執筆を担当して頂いたのですが、原稿を見ながら矢野とふたり、
「なあ、この、ものすごいかっこいいけど意味不明なシーンどうする?」
「むちゃくちゃカッコイイんだけど、この唐突に出てきて深いドラマを語るNPCはさすがに無理があるだろう!?」
 と、悩みながら話したりしました。がんばってけっこう残したよ天!


 あと個人的な目標として、ダブルクロス大好きっ子で有名な、すがのたすく先生が泣いちゃうようなシナリオにしよう、と思っていました。GFでのコミック連載ではすっかり萌えキャラが定着している美人イラストレータのすがの先生ですが、セッション中にツボに入ると手当たり次第モノを投げ始めるという奇癖を持っていらっしゃいます。本人は「あれは合気チットのようなものです」と説明……ペットボトル(中身入り)が?
 まあ、とにかく、それほどに大変良いプレイヤーなすがの先生。何度かセッションをご一緒させて頂いていますが、とにかくセッションでの反応がストレートなので、実にGMし甲斐のある方です。泣かせると気持ちいい。い、いや、いじめとかじゃないですよ! すがのさん大好き!
 で、その目標ですが、これは達成できたと思っています。実際には、イラストレーションを担当して頂いた都合上、すがのさんを相手にGMはしておりませんが、プロット見せたところで大変興奮してらっしゃり、異様な速さでラフが出てきて吹いたりしました。
 そんなわけで、自称日本一GMのわたくしが、自信を持って“これは絶対すがのたすくが泣く”と言える内容のキャンペーンシナリオ。すげぇローカルな宣伝文句ですけど! 是非プレイしてみてください。よろしくお願いします。

秋風さまのお通りだ

 いやん、ご無沙汰しています。
 色々プレイレポート書こう、とか思いつつ放置してた!
 とりあえず天(id:tentana)に、「アラウンド・ザ・ワールドのプレイレポート書くよ!」と約束したので、ぼちぼち更新するんだよ。だよ。今年は「アラウンド・ザ・ワールド」をGMしたり、「ロストレクイエム」を2周したりしたので、そのレポートも書きたいのでごんす。ロストレクイエムの2周は両方プレイヤーなんですが、最終話で全滅したので、追加の第6話は俺がGMしたりしました。
 そのへんについてはキミくんこと細野君郎先生(id:kimiwo)のブログにあるので見てみてね!
ロストレクイエム(其の三) - 日々是胡乱
ロストレクイエム‐めぐり愛戦士・おぼえていますか‐ - 日々是胡乱
ロストレイクイエム最終話‐そして伝説へ‐ - 日々是胡乱
 ま、それはそうと近刊の宣伝など。

TRPGサークルの先輩になるあなたに

 春です(挨拶)。
 春は出会いの季節ですからして、ええと、サークルに新入部員が入ってきたりします。そんなわけで、ちょっと、サークルの“先輩”に向けての文章、なんかを書いてみようと思いました。
 先に結論を書いておきます。

  • TRPGにおいて、上下関係は必ずしも有益に機能しない
  • 学校サークルでは、上下関係が発生しやすい
  • 先輩は、“教育”よりも“セッションの成功”を考えて行動するとよい
  • 助言は少なく適切に、褒めることは何よりのアドバイス
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